Siesta

建築・ゲーム・ギター等々のブログです

誘発目地

誘発目地の意味と入れる場所について

 

コンクリ建物の外壁に溝入ってません?

ゴムっぽい質感の。2センチくらいの幅で縦にずーっと。

それ、目地です。誘発目地です。もしくはスリット。

スリットについては別の機会に。

 

主に建物の防水のために入ってます。

コンクリってどうしてもヒビ割れがでちゃうんですね。

そこから水が入ってくると。

ヒビ割れが滅茶苦茶に入ったら大変な事になりますね。

水入りまくり。建物じゃない。

 

そんな事態を避けるために登場するのが誘発目地です。

あえて弱い部分を作る。そんなイメージ。

コンクリを打つ時に型枠に棒を付けて躯体を凹ませるんです。

あ、棒は型枠を外すときにちゃんと取りますよ。

ヒビ割れは弱い部分に集中します。集中した分、他では発生し辛くなります。

誘発目地にヒビ割れを集めるんですねー。

 

そして凹ましたコンクリをシールで塞ぐと。

シールってのは冒頭で書いたゴムっぽい質感のやつ。

簡単に言えばボンドです。水を通さないボンド。

このシールってやつも実は厄介で。

用法・容量を守って正しくお使い下さいってやつなんです。

場所によって使う種類が違うんです。

日の光が当たるならこれ。表面を塗るならこれ。キッチンならこれ。みたいな。

ぶっちゃけまだ詳しくないですけどね。

 

コンクリに溝を作って弱くしてヒビ割れを集める。

その溝をシールで塞ぐ。

これが誘発目地ってやつです。

 

では何処に目地を作ったらいいのか?

簡単に言えばひび割れそうなところです。

サッシの隅とか横長の壁の真ん中あたりとか。

あとは違う材質の取り合い部分。

鉄骨とコンクリじゃ揺れ方が違うのはなんとなく分かりますよね。

その取り合い部分です。取り合いってのはお互いが当たる所。

 

あと説明が難しいけどコンクリ打継部分。

そのうち説明するだろうけど、漢字で意味を感じて下さい。

 

誘発目地は見えない部分にもあります。

タイルの下とかね。

あと床にもあったりします。伸縮目地って言ったりします。

どっかの工場見学とか行ったことありますか?床に溝があるかも。

ちなみに床の場合はシールで塞がない時もありますね。あんまり詳しくないけど。

 

確か仕様書に何メートル毎に入れるとか載ってます。

あとは、設計図で溝の深さと幅を指定されてることもよくあります。

防水工事って項目をチェックだ!

 

 

-----専門用語オンパレード-----

 

ついこの間、目地を入れる位置を盛大に間違えました。

だから記事書いてるんだけど。

ALCの立上りと鉄骨柱の取り合い部分!あれの内側に入れてしまった!

所長にクッソ怒られたww

打設終了してすぐ所長が見に来て発覚。

まだ間に合うから全部抜けと。固まってからじゃ全部斫りになると。

つーか、抜けるって時点でおかしいんですけどね。

固定してないのかよ!ってw

田植えかよ!ってww 今思うとあり得ないよ大工さんww 気付かない俺もww

 

正規の位置にカッター入れて対処する事になりました。

 

やー勉強になった。